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緑の光線のryoのネタバレレビュー・内容・結末

緑の光線(1986年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

序盤から赤と緑の色彩が目立つ。
そしてラッキーカラーが緑、
道端で観光客らしき老人たちの会話に登場する緑の光線、
そして緑の光線という店。 
それに対して主人公は赤のものを身につけるのが目立つ。

色彩が豊かでリアルなのにキツくなくて柔らかい。これがやっぱり凄いところ。


主人公の行動は気持ちが分かる部分が多いが、客観視してしまうともっと折れればいいのにとはがゆくなる。
ただ、ブレずに自分の感覚を大切にし、偶然か運命か緑の光線に導かれていく。
理解し合えないから干渉する気も起きなかった他人と奇跡の事象を共有することで、自分とか他人とかより何かもっと大きなものの存在を共感できたのか。。
そしてハッピーな音楽ではない不協和音チックな音楽が流れるエンディング。
緑の光線で綺麗に人生がまとめられるのではなく、どうすることもできない主人公の孤独な感覚はこれからも続いて共存していくのではないかとも感じた。
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