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人間の境界のryoのレビュー・感想・評価

人間の境界(2023年製作の映画)
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広がる世界、見えてくる境界の外の世界、国を超えて今の環境から抜け出したいという思い。

一方で、境界をカタチづくる国や民族、仲間意識は無くなることはなく、これまでの仲間を守る意識が強くある事も分かる。


ベラルーシのした事は非道な行為だが、
そこから派生する移民の思い、国境警備隊の若者の思い、移民を助ける彼彼女らの思い、国境に住む精神科医の女性の思いを丁寧に表現し、世界が抱えるギャップを身近な生活から表現していく進め方がとても良かった。


『自己評価だけを気にするリベラル』だと思っていたという、
移民を助ける女性から精神科医の女性に向けられた言葉がグサっときた。
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