あぺ

緑の光線のあぺのレビュー・感想・評価

緑の光線(1986年製作の映画)
4.7
どんなに美しい土地だろうが楽しい観光地だろうが、心に余裕がない孤独な心境では何一つ味わうことはできない 突然、休日がポッカリ空いてしまい、一気に殷々滅々としてしまう期間を僕も味わったことがあるし、よっぽどモテモテの人生を歩み続けない限り誰しもが体験することなのでは。

フランスのどんな絶景を表現しても、どこか穴が空いているが、駅のベンチという絵としてはつまらない場所で孤独が埋まっていく瞬間が本作の中で何よりも美しくライティングされるという皮肉が素晴らしく、そのまま持ってかれて、ラストの色に感涙してしまった。
あぺ

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