ロス市警麻薬取締課に配属されたジェイク(イーサン・ホーク)の相棒で、ベテラン捜査官のアロンゾ(デンゼル・ワシントン)は犯罪解決のためには暴力や不正を厭わなかった。正義感の強いジェイクはそのやり方に反発するが、次第にアロンゾの巧みな計画にはまっていくことになる。
アントワーン・フークア&デンゼル・ワシントンの最高傑作。
公開当時、デンゼルの圧倒的存在感に感動したが、改めて観ても凄い。
ベテラン捜査官アロンゾの罠が巧妙過ぎる。ジェイクを新人と軽く見ているようで、実はすべて調べ上げて罠を張り巡らせている。
その脚本が素晴らしくて、終盤の殴り合いとか要らなかったんじゃないかと感じさせるほど、心理戦が見事だった。
”狼を倒したければ狼になれ” と言い放つアロンゾには、理想と現実の溝を埋める方法はあれしかなかったのか…
賢く抜け目ない支配者にデンゼル・ワシントン、ヤワな新人にして実は強力な信念を持つイーサン・ホーク、この組み合わせが完璧だった。
それに、スコット・グレンやトム・ベレンジャーといういぶし銀の2人が脇を固め、ドクター・ドレーにスヌープ・ドッグって、振り返ればどんだけ豪華だったんだろう。