Maoryu002

アフター・ウェディングのMaoryu002のレビュー・感想・評価

アフター・ウェディング(2006年製作の映画)
3.7
インドで孤児院を運営していたヤコブ(マッツ・ミケルセン)は、故国デンマークの事業家ヨルゲン(ロルフ・ラッスゴード)から寄付の申し出を受ける。デンマークに向かったヤコブはヨルゲンの妻が元恋人のヘレネ(シセ・バベット・クヌッセン)で、彼らの娘が実は自分の子であることを知る。

スサンネ・ビア監督による家族と命のドラマ。

ハリウッド映画ではあまり見ない、唐突な画面転換にパン、顔のアップが随所にあって、それが生々しさや不安定さを増長するのが新鮮だ。

ビア監督の「ある愛の風景」と同じく、ひとつの命がたくさんの人たちの人生を変える様子が描かれる。
あの後、ヘレネとヤコブが上手くいったかは怪しいけれど、インドの子供たちは助かり、アナの生き方も大きく変わったのは間違いない。

ストーリーは現実味がなくグダグダなところはあるけど、会話の生々しさがインパクト強いし、マッツ・ミケルセン、ロルフ・ラッスゴード、シセ・バベット・クヌッセンの演技が凄い見ごたえ!
マッツが初めて娘と2人きりになる場面の、どうしていいか分からず落ち着かない姿!あの演技が素晴らしい。

映画って当たり前に人が死ぬけど、中年男が “死にたくない!” と泣きじゃくる。あれが現実だよなー。
Maoryu002

Maoryu002