書庫番

アタック・ザ・ブロックの書庫番のレビュー・感想・評価

アタック・ザ・ブロック(2011年製作の映画)
3.0
2012年6月23日 劇場鑑賞。

取り敢えず、色々な意味で上手く纏めた作品。
アメリカンホラーの定石を利用し、ブラックな笑いと破天荒アクションをミックスした感じ。
もう少し何かあるかなと思って鑑賞していたが、良くも悪くも想定内。

エイリアンに団地を襲撃させ、それを迎撃するのがその団地に住む不良少年達ってアイデアだけで、最後まで乗り切った力技溢れる作品。
エイリアンの容赦の無い殺戮がある意味、作品をボヤかさない良いスパイスになっている。
それを上手い事成立させたのは、犠牲者が不良やギャングが大半という事。
それが、アメリカンホラーでよく見掛ける "犠牲者には嫌悪感を持たせるキャラにしておけば、
観客の心の痛みが少なくて済む" という定石を使用しているという事。(笑)

その内、不良少年達の"案外良い奴らじゃん"的な描写が有り、雌雄を決するバトルに雪崩れ込む。
団地が襲われた理由や、オチの付け方にはツッコミを入れたいものの、料金分は確実に楽しめる作品。
もう少し笑いのシーンが欲しかったかな。
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