Frengers

卒業のFrengersのネタバレレビュー・内容・結末

卒業(1967年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

 この映画の真のテーマは世代、世代間闘争だと思っている。

 教会のシーンでベンジャミンが花嫁のエレーンを奪う際、ミスターロビンソンとベンジャミン、ミセス・ロビンソンとエレーンが戦う場面は象徴的な気がする。男同士,女同士の争いに勝ち、自分達の手で未来を勝ち取るのだが、その後、乗り込んだバスには親の親の世代、さらに上の世代が待っていて、まだ慣習や構造との闘いがまだ続くこと、喜びは一時的なものだと予感させている。

 ロマンティックな映画として語られることも多い本作だが、ヒッピー・ムーブメントの時代の作品だと考えると、シビアな映画なのかもしれない。
 
  
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