勝ったのは農民だ

卒業の勝ったのは農民だのネタバレレビュー・内容・結末

卒業(1967年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

【結婚式の翌日に観るものではなかった】

本当に個人的な話ですが、友人の結婚式の翌日の日曜日の朝に、もらった引き出物や礼服を整理しながら観ました。
「昨日は、良い結婚式だったなぁ♨️」
って余韻も、この映画を観ると一瞬で冷めます。

こんな結婚式は、嫌だ。

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【キャスティング】

・アン・バンクラフト演じるロビンソン夫人。

そもそも彼女が序盤で軽率に主人公ベンジャミンを誘惑するのが諸悪の根源なんですが、はっきり言って彼女を観ていてずっとイライラします。💢
アカデミー賞を受賞するような名女優だそうですから、観ていて腹が立つ役をちゃんと演じてるってことなんでしょうね。

・そしてキャサリン・ロス演じるロビンソン夫婦の娘:エレイン。

キャサリン・ロスはもともと美人ですけど、今作は特にそう感じました。
ただ後述しますけど、今作の彼女の役:エレインも何を考えているのか❓。
なんで彼女が主人公ベンジャミンに惹かれるのか❓もよく解りませんでした。

ちなみに『アリー/スター誕生』のレビューにも書きましたが、実際のキャサリン・ロスは1984年に5回目の結婚をサム・エリオットとして、今もずっと続いてるようです。幸せを手に入れたんでしょうね。💒

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【俳優:ダスティン・ホフマンについて】

今作が彼のデビュー作なんですね。

彼はMetoo運動において、セクハラ疑惑のニュースを知ってすごく残念です。

でも、それまで自分のなかでは「アメリカが日本に原爆を落としてすみませんでした🙇🏻‍♂️」ってちゃんと謝罪をした数少ないハリウッド俳優の1人だと聞いています。
それだけでも日本人としては好感が持てます。🇯🇵

それに、そうは言っても彼の俳優としての実力は間違いないでしょう。
彼の出演作で今まで観てきた本数は限られていますが、どれもいいですね。👍

『クレイマー・クレイマー』や『レインマン』も良かったです。
そして『真夜中のカウボーイ』🤠は、今まで観てきたアメリカン・ニューシネマのなかでは一二を争うくらい好きです。♨️
だから今作も期待していたんですが、結論から言うと、今作は残念ながら自分の好みには合いませんでした。👎

やっぱりアメリカン・ニューシネマは、作品によって自分の好みや価値観と合わないものは本当に合いません。

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【「THE アメリカン・ニューシネマ」ってイメージ】

好みではありませんが、「いろんな才能が終結した、アメリカン・ニューシネマの傑作」なのは分かります。

サイモン&ガーファンクルのあの名曲も、耳に残ります。
つい最近テレビ中継されていたフィギュアスケートの演技にもこの曲が使われていましたから、⛸

「名曲は時代を超える」

とは、このことかと思います。🎼

監督のマイク・ニコルズも今作が監督2作目っていうのもすごいですね。
彼の演出がいかにもアメリカンニューシネマらしく、ものすごく実験的です。

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【エキセントリックな演出だらけ】


自分が特に気になったのが、

⑴潜水服を着てプールの中で潜っているショーです。

あれは何が面白いのかさっぱりわかりません。🤷🏻‍♂️

でも、その潜水服のシーンや冒頭のパーティーの一連の流れもそうですが、「周囲の人間の馬鹿騒ぎに反して、ベンジャミン自身はそれについていくのがしんどい」気持ちを表すシーンがすごく多いです。😩

それから、

⑵主人公ベンジャミンとロビンソン夫人が、服を着たり脱いだり、グダグダで不毛な口論のくだり。

⑶「彼女と結婚する」と両親に伝える、これまたグダグダな説明の最後にタイミングよくトーストが出来上がる。🍞

などなどです。

それに、主人公たちが会話をしている状況や場所、周囲の人たちの存在などがいちいち気になる映画です。😥


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【自分はこんな恋愛をしたことがありませんが…】

ロビンソン夫人の図々しさに腹が立つのは言わずもがな、とにかく、キャラクターが何を考えているのか理解出来ない点が多々ありました。😅

『タクシードライバー』🚖のトラヴィスよろしく、「デートでそんなところに連れて行く奴いるか‼️」て思いましたけど、まぁ今作では意図的に嫌われようとして連れて行きます。

問題はエレインがあんなに涙を流すくらい辛い思いをしたのに、そんな彼女にいきなりキスをするベンジャミンの気がしれません。💋
しかも、それからいきなりカットが変わって、仲良くハンバーガー🍔をムシャムシャと食べてるので2人に一体何が起こったのか、感情の変化が全く描かれてません。🤷🏻‍♂️

その後もストーカーみたいな行動をとるのに、なんでエレインはベンジャミンに惹かれるのか、さっぱり解りません。🤷🏻‍♂️🤷🏻‍♂️

そしてあのラストも、なんであんな行動をとって、あんな顔になれるのか❓自分には全く理解できませんでした。🚍

あのラストも、どうせバッドエンドにするんだったら、あそこに向かうまでにスピードの出しすぎて交通事故死のほうがまだいいとさえ思いました。🤕

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【『真夜中のカーボーイ』は、よかった】

あのラストのシチュエーションが少し被るように思ったんですが、自分は『真夜中のカウボーイ』の方が数段好きです。🤠

アメリカン・ニューシネマは基本的に、

「自分勝手に生きようとする個人は世間に潰される」みたいな話ばかりで、バッドエンドが多い印象ですが、📽

『真夜中のカーボーイ』のラストは

「ハッピーエンドへ向かう人生のスタート」👍

みたいに自分は感じました。

でも今作『卒業』のラストは

「バッドエンドに向かう共倒れ夫婦生活のスタート」👎

みたいに自分は感じました。

どう感じるかは観た人次第です。🙇🏻‍♂️