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貞子3Dのワシのネタバレレビュー・内容・結末

貞子3D(2012年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

『リング』シリーズを全作観る。
8作目となる今回からは、再び邦画のシリーズ。
『貞子3D』を観る。
この作品も未見。

動画共有サイトにアップされた呪いの動画を見た者は死ぬ。
そんな噂が広がり、主人公の教師・鮎川茜が勤務する女子校でも話題になっていた。
教え子の突然な急死をきっかけに、茜は呪いの動画が引き起こす事件に巻き込まれていく…みたいなお話。

タイトルに3Dとあるように、3D映像が特徴の作品。
で、今回観たのは『貞子3D』の2Dバージョン。
なんだか「一体何Dなんだよ!」って言いたくなるな。

作品の系統としては『らせん』の続編という扱いらしいが、貞子の呪いさえ理解してれば、過去作観てなくても全然問題ない。
これまでの設定を引き継ぎつつ、貞子という存在を、より前面に押し出した内容になっている。
呪いの動画は動画共有サイトで拡散され、動画を見ると死ぬという噂は都市伝説化してる。
そしてその呪いの動画は、これまでの不可解なイメージ映像ではなくなってる。

主人公を演じたのは石原さとみ。
この手の作品に出てたなんて、なんか意外。
彼女が登場するだけで、その場面が締まって見えるなぁ。
やはり一流の女優になる人は、若いときからひと味違う魅力があるね。

序盤は学園ホラーっぽい作り。
動画を観た女子高生たちが呪われてしまう。
これまでと違って、動画を観た人は7日待たずにすぐ死んじゃうみたいだね。

貞子に気に入られ、主人公はロックオンされる。
モニター画面やディスプレイがどこでもドア化したような展開を経て、貞子に捕らえられた恋人を救出に向かう。
それにしても、いつの間に恋人の居場所わかったんだろ?
ま、そんな細かいこと気にせずに、クライマックスへ突入!

終盤は、股関節の構造不明なバケモノがワラワラわいてきて、石原さとみを追いかけまくる。
ここでの石原さとみは、普段からすると演技がオーバー過ぎ。
でもホラー映画は、これ位やってちょうどいいんじゃね?

しかし我らが石原さとみも負けてない!
さながら石原さとみVSバケモノの様相を呈してくる。
ビビってるように見えて、いざという時は敵を一撃必殺!
スゲェなオイ!おもしれぇじゃん!
最後に貞子と対決することになるが、終わりは何だコレ?って感じだったなぁ。

これまでの『リング』の陰鬱な感じから、ガラッと雰囲気を変えた作品。
当時は、この路線変更に賛否両論あったかも知れないねぇ(よく知らないけど無かったかも?)
ワシは新機軸として、なかなか良かったと思ったよ。

かつての“Jホラーらしさ”という意味では、多少逸脱してるので好みが分かれそうだけど、ワシは難しいこと考えずに観れて楽しめた。
まぁ、結末は他のやり方無かったの?って思った。
それでも、石原さとみの無双ぶり(?)が観れて、個人的には大満足♪

余談。
教頭役の清水宏が、教師らしくない不穏な迫力で草

9/15 一部修正
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