1960年代のアメリカを舞台に、報われない男性同士の愛を描いた物語。
時代に翻弄され、すれ違う2人が切なくもどかしい。
当時は同性愛者に対する風当たりが強く、2人で会えるのは年に数回ほど。
終わることのない孤独と悲しみを抱えながら、ブロークバックマウンテンで2人が感情をぶつけ合うシーンが印象に残っている。
「いっそ別れられたら楽になれるのに」というセリフがとても辛かった。
この映画は、随所に伏線が散りばめられており、観終わった後に「なるほど、あれはそういうことだったのか」と驚かされる。非常に良く練られた脚本である。