ワイC

2010年のワイCのネタバレレビュー・内容・結末

2010年(1984年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

BSにてノーカット

2001年宇宙の旅を見てわからなかったところ(ボーマンがIt's full of starsって言うところ以降の話とか)が大体説明されていた。この映画の存在を知らなくて、映画評論家の町山さんが「この映画を見ると2001年宇宙の旅の意味わからないところがわかるよ!」って言っていたので見た。
最初いがみ合っていたソ連とアメリカの乗組員もモノリスの恐ろしさとかマックスの死を経て仲を深めていく過程も良かったし、フロイドが(前作を見た視聴者の多くと同様)HALに警戒心むき出しだったけどHALがパラノイアになったせいで暴走したっていう理由が分かって許す過程も納得できたし良かった。(それをAIの”脳外科医”と例えられていたチャンドラ博士が治す?のも面白い)カーナウ博士がマックスの帽子をずっと被ってたのも良かった。前作で脅威として描かれていたHALに愛着がわいた。

チャンドラ博士がウソを言わずにHALに真実を伝えたらHALが命令に従ってくれたのも納得できた。本当のことが知りたかっただけなんだなって。
そのあとのチャンドラ博士の涙にぐっと来てしまった。
最後にHALが質問したことが「私は夢を見ますか?」なのもよかった。高度なAIは賢いからずっと自分がどうして生まれたのかとか考えながら生きてそう。
SALもHALも「私は夢を見ますか?」って言ってたけどどうなんだろうな。電気羊の夢とか見るのかしら。

モノリスに触れたボーマンや人類を超越したものたち?からしたら地球の人間同士の争いなんてちっぽけなものなのかなと思った。人間やAIは宇宙を間借りしているだけでそのことを忘れてはいけないのだと思った。
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