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処刑人のワイCのネタバレレビュー・内容・結末

処刑人(1999年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

な〜んかオタクの好きなもの詰め合わせって感じ〜(キリスト教モチーフ、2人で一つの兄弟、お揃いのジャケット、ガンアクション)とか思ったけど見終わった後はセブンみを感じた。
なんかWikipedia見たらタランティーノのパクリとか書かれてたけどどっちかというとデビットフィンチャーぽさある。
タランティーノ作品はめっちゃ血出てくるしすごい人が死ぬし私刑の話もあるけど全体的に明るいムード流れてる印象ある。
あとコンスタンティンも思い出した。

ダクト通ったりロープ買うのは映画モチーフだってセリフに出てきたけど一番映画的と感じた「悪人を殺害した後に祈りを捧げる儀式」は茶化されるの嫌なのか…となった。

ウィレムデフォーの演技うま過ぎるのはいつものことなんですけどゲイ?かトランス?を匂わせるシーンたちは何で入れたの?と思ったけど過激派キリスト教信者の人が同性愛は神に認められていない!って批判したりしてるからかなと思った。

兄弟はイタリアンマフィアが恐れてた最強の殺し屋の子供達ってことよね。
実際ああいう事件が起きてて、インタビューされたらノーコメントっていうしかないけど、内心は良いぞ!もっとやれと思っちゃうところあるな。
まだジョーカーの時より良心あるなーと思っちゃった。
あとなんか視聴者に問いかけてる感じとか私刑を良しとする感じとか重苦しい全体の雰囲気とかが90年代的に感じる。

この映画の公開前にコロンバイン高校銃乱射事件が起きたの、奇妙な偶然すぎると思ったけどまあ必然だったのかもしれない。
明るくて景気の良かった80年代に対する反動とかジェネレーションXの人々に暗くて私刑を良しとする映画が受け入れられたのかなとか思った(90年代全体に対する感想)。
司法がちゃんと悪を裁かないなら誰が裁くんだって話。いや司法が裁けよと思うけど。
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