「シンデレラ」を書いたフランス童話作家シャルル・ペローのもうひとつのプリンセス物語「ロバの皮」を原作にした物語。
そしてジャック・ドゥミ×ミシェル・ルグラン×カトリーヌ・ドヌーヴ作品。(既にこの組み合わせだけでワクワクする)。
メルヘンな世界とは言え序盤は近親相姦に迫る展開にとても「シンデレラ」気分じゃいられない。王道のプリンセスストーリーに突入してからはやっと安心して観てた。
ドヌーヴの着せ替えドレス姿はどれも圧倒的な美しさ。そしてロバの皮を被ったモモンガの様な後ろ姿はキュート。ただ、どう変装しようと顔に灰を付けようと到底美しさが消えるはずも無く…
舞踏会シーンも、丘の上の晩餐会のセットも、そもそも馬車が走ってる映像だけでもうっとりするうえ、ルグランの音楽で一気にドラマティックに変換される。
この題材をこの世界観で描き切れるのはやはり×3効果かな?流石!!!
欲を言えばプリンスが今一歩ピンと来ないと言うか魅力不足に感じたのは、好みのせいかも。