[ミュージカルという形]
初めてのジャック・ドゥミ作品。「ベルサイユのばら」の実写版を手掛けている彼は、主にミュージカルを手掛ける事が多い。
中でもこの[ロバと王女]は、なんというか、[きれいな手作り感]を感じさせた。ザックリだが。まだ、自分がドゥミ作品の雰囲気についていけてない自分がいる。
そもそも、こうゆう世界観のミュージカルに慣れていない自分がいるが、当時の映画界では、[異例な]作品ではあったという。
[ロバを纏っている女のシンデレラストーリー]であった。ドゥミは、こうゆう女性の[恋愛事情]を[お伽噺風]に描きたかったに違いない。だが、禍々しいまでに[ピンクと白]を基調としたセットは、ソフィア・コッポラ作品に通ずる所もあるのかもしれない。
いずれにしろ、ドゥミ作品の魅力は、[単純さの中の上品さ]があることなのであろう。
とても贅沢な映画でした。