コマミー

ロバと王女のコマミーのレビュー・感想・評価

ロバと王女(1970年製作の映画)
3.4
[ミュージカルという形]

初めてのジャック・ドゥミ作品。「ベルサイユのばら」の実写版を手掛けている彼は、主にミュージカルを手掛ける事が多い。

中でもこの[ロバと王女]は、なんというか、[きれいな手作り感]を感じさせた。ザックリだが。まだ、自分がドゥミ作品の雰囲気についていけてない自分がいる。

そもそも、こうゆう世界観のミュージカルに慣れていない自分がいるが、当時の映画界では、[異例な]作品ではあったという。

[ロバを纏っている女のシンデレラストーリー]であった。ドゥミは、こうゆう女性の[恋愛事情]を[お伽噺風]に描きたかったに違いない。だが、禍々しいまでに[ピンクと白]を基調としたセットは、ソフィア・コッポラ作品に通ずる所もあるのかもしれない。

いずれにしろ、ドゥミ作品の魅力は、[単純さの中の上品さ]があることなのであろう。

とても贅沢な映画でした。
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