リリー

ヒロシマモナムール/二十四時間の情事のリリーのレビュー・感想・評価

3.7
幻想的です。タイトルから想像するような内容と違い、主人公のエマニュエル・リヴァ演じるフランス人が、第二次大戦中に体験した苦しみを、広島で出会った岡田英次演じる日本人に延々と告白するシーンが大半を占めます。
平和記念資料館の衝撃的な展示写真を次々と見せるシーンもありますが、撮影当時の広島のネオン街も興味深く見ることが出来ます。
岡田英次は日本人離れした彫りが深い顔だちですが、とにかく「フランスに帰らないでくれ!」としつこくて今ならストーカーです。
広島の苦しみと、ナチス隊員と恋愛関係にあったためフランスで迫害されたフランス人女性の苦しみを重ね合わせて、戦争の痛みを表現した映画です。
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