寓話のようでちょっとビターなテイストがタイトルに掛けててお洒落。
ふらりとある村にやって来た母娘、ひと悶着の末やっと皆に受け入れられる。
さぁこれからここで幸せに、というところでビノシュ扮する不思議なお母さんがある予兆から旅立ちを決意します。
母親と流浪を繰り返し、今度こそ落ち着けると喜んでいた娘は哀しみでいっぱい。
映画を観て共感する部分は人それぞれだと思うけど、この娘の気持ちが痛いほどわかる。
母のストーリーに付き合わされる娘は空想の友達をつくるしかない程に無力なのです。
ジュリエットビノシュから漂う放浪の香りが肝。業の深い女にピッタリな女優さん。