ハル・ハートリー監督が1998年にフランスのTVのために製作した63分の作品。
1999年12月31日、世界は滅亡するのか?
大晦日のNYに現代人の格好をしたイエス・キリストとマグダラのマリアが降り立ち、イエスとサタンで人類を救済する、しないのやりとりが行われる…
いつものオフビート感はありつつ、人間の本質を突いたり、人間愛だったり、黙示録を中心とした宗教の話がベース。「命の書」がノートPCに入っているのが面白かった。
ハル・ハートリーが人類と地球の未来を本気で心配してます。今作から27年経ち、世界は監督の心配にますます近づいている気がする。
相変わらず音楽センスはかっこいい。映像は斜めの構図とボケ感、手持ちのブレ感が多めのビデオ撮影。
ハル・ハートリー監督ファンにしかおすすめできなさそう。
ハートリー作品の常連に加え、マグダラのマリアを演じるのはミュージシャンのP.J.ハーヴェイ。