スズランテープ

赤い影のスズランテープのネタバレレビュー・内容・結末

赤い影(1973年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

おもしれー。
最初のシーンが天才的すぎる。うっとりするような牧歌的な風景から割れた鏡で急に不穏にして写真に流れる血のような赤いインクにゾクゾクする。素晴らしい。

続いてヴェネチアの風景。序盤の迷った時がたまらん。ロケーションがヴェネチアとか完璧。ヴェネチアとかめっちゃ絢爛でたまらなく美しい街じゃん!なんであんな不穏で陰惨な雰囲気にできるのかわけわからん。雰囲気大勝利。

正直むずくて、よくわからん部分も多かったけど、奥さんは、スピリチュアルに子供の存在を信じ続けるが、旦那は全くそう言ったことを信じず、自分に予知の能力があるにも関わらずそれを無視して、娘が死んだという事実を現実的に受け止めようとして結果的に自分の首を絞めるみたいな話なのかなーって思った。わからん考えすぎかも。予知能力はあるのかないのかわからん。でも最初の赤い血みたいのが流れるのとかって予知じゃないの?演出?わからんわからん。しかもそれだったらスピリチュアルを讃える映画になっちゃうか……
やっぱり難解!

夫婦間の娘の死への受け取り方の乖離が面白い。なんというか私が例えば死んだら、私の両親はこの映画の中の人と同じようなリアクションになりと思った。自分が夫婦生活を営むようになるともっとこの映画について深く考えられそうだなと思った。

なんか結局スピリチュアルが正しかったんかーい映画好き。映画だからロジカルなものが正しいだけじゃおもんないもんね。
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