eiganoTOKO

ブルジョワジーの秘かな愉しみのeiganoTOKOのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

庶民を見下す中産階級のすったもんだがアホすぎて鼻で笑えます。
1度目は店内で遺体、2度目はアオカンセックス。
フード理論によれば、美味しそうに食事をするのは善人しかいないらしいので、食事にありつけない、また、食べているシーンがほぼでてこないのが悪人としてブルジョアを捉えているのがわかりやすい。
アオカンしたあと、二人とも頭に草付いてたりして、やっぱり馬鹿にしてるんだろうな。

司教が庭師の格好してるときの態度と、司教衣装のときの態度の違い笑
そゆので人判断する人きらーい。
しかも労働司祭とか言っときながら、司祭もブルジョワかーい。しかも両親死んでるんかーい。

「スルシックを見せたい」「スルシック…あああれね。」
「スルシックって何?」「私も知らん」で爆笑した。知ったかプライドってバレると恥ずかしいよね。

マオイズムとフロイトの話は完全には理解してないので、これから調べたい。
知ったかしたら恥ずかしいから…。
飢餓と貧困は軍事手段しかないというのは私も反対の立場だから、皮肉っぽく描かれてるのが嬉しい。
ボロボロのスニーカーを履いている架空のミランダ共和国の貧困層から狙われる程度には悪いことしてたんだろうね。テロリストは賛同しないけど、(考え方によるが)ブルジョワどうかと思います。というか、共和国なのに格差が激しいんだね。民主化進んでますっていうけど、喧嘩して撃ち殺す民主化とは…笑
MIF世界女性運動も架空だし、すべて架空だったり、死んで虚構だったりするけど、実際の世界を描いているからまた不思議。

南青山児童相談所の反対派セレブたちにいそうだよね。言葉は丁寧なのに、侮辱し続けてて一番下品。元オセロの松嶋みたいなことを美しい丁寧な言葉で。ひとでなしめ〜。

手法はシュルレアリスムと言われているけどブニュエルの内容はわかりやすいし好き。思想がかなり近いのだと思う。
反キリスト教は共通してる。
反ブルジョアは他の作品だとわからないけど、めちゃくちゃにみえる撮り方だけど、すごい批評性のある社会派なんだねこのひと。かっこいい
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