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砂丘のtanztodのレビュー・感想・評価

砂丘(1970年製作の映画)
4.5
イタリア人監督アントニオーニが描いたアメリカが面白く興味深い。

『太陽はひとりぼっち』でも俯瞰ショットがあつたが、やはりアメリカとは大分印象が異なる。
最初のインターチェンジの映像(美しい!)から思うのはやはり何も無いところから開拓した都市、まず道があり車中心の社会という事。
劇中に幾度と現れる馬鹿でかい広告も走行中でも分かる為。

中盤に出てくるBARがキモ。時が止まったかのような爺さんが印象的。
ガラスを割られるシーンがあるが問題のラストに繋がっているのかな?
逃げる悪ガキたちを、店主は銃を使わず、瓶を投げて応戦。
少し前のガンショップでの店員の言葉、「敷地内に入ってから撃て」が効いている。

いちいち銃でやり返すから、結局ラストみたいになる。

ダリアの涙と妄想を通じての監督の想いなのかもしれない。

不動産デベロッパーの実写CMが面白い。楽しく家族でウズラ撃ちって・・・当時は恐ろしい倫理観なんやね^^;
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