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何がジェーンに起ったか?の映画男のレビュー・感想・評価

何がジェーンに起ったか?(1962年製作の映画)
2.5
ブランチは監禁されているとわかるなり叫ぶとか、窓から手紙だけではなくもっとモノを投げるとか、SOSを求めることができたはずで、なぜもっと抵抗しなかったのか、それがすこぶるもどかしくて物語に集中できなかった。ラストでジェーンに何が起きたのか、種明かしがあるから本気で抜け出せないブランチの行動には振り返ってみて多少は同情できる部分もあるのかもしれないが、さすがに食事に飼っていたインコや、ネズミの死骸を盛り付けられるなんて度が過ぎているわけで、そうなったら命の危機を感じて、何がなんでも助けを求めるのが人間の生理じゃないだろうか? そのあたりを無視してご都合主義になってはいないだろうか。隣家との位置関係が良くなかったとおもう。あの近さなら絶対に助けは求められた。家はもっと、離れているべきだった気がする。でもまあ、これはこれで、ベティデイビスの芝居は本当に神懸かり的な狂気と魅力があった。
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