何度観ても惚れ惚れするような完璧な映画ね。
新文芸坐で4Kで観られて幸せだった。
これが映画だ。
モノローグベースでチャカチャカカットを割っていく凝縮ストーリーテリングはこれ以降下手に真似されすぎてダサくなってしまったのだろう…。
でも今改めて観ても「わかりやすくカタルシスや焦りがあるシークエンス」はチャカチャカカット割るくせに「わけわからないけどとにかく不穏なシーン」はカット割らない、という緩急に翻弄される。
ジョー・ペシが喋ったり何かしでかすシーンは全部後者。カレンが「とにかくまっすぐ歩いて右だ」と言われ歩かされるシーンも。
リアルタイムで映画館で観られた『ウルフ・オブ・ウォールストリート』同世代の男子には大人気なのだが、『グッドフェローズ』に比べるとだいぶマイルドで丁寧でわかりやすい話なんだなと実感した。