クリムゾンキング

血ぬられた墓標のクリムゾンキングのネタバレレビュー・内容・結末

血ぬられた墓標(1960年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

200年前に異端審問により処刑された(マジもんの)魔女とその彼ピッピが「この恨み、晴らさでおくべきかぁ!」と蘇り自分らを貶めた家系に復讐する古き良き怪奇・恐怖映画。

冒頭の磔刑からのトゲトゲデモンズマスクのシーンは直接的なシーンではないにしろトゲ部分と打ち込まれる魔女の顔のカットバックなどのおかげでかなり陰惨。

そして途中途中に挿入される「ぽっかり開いた眼窩に次第に眼がドロドロ蘇る」シーンや、「焼け爛れて顔が崩れ落ちる」シーン、モノクロをうまく利用した「次第に生気のない顔になっていく」特撮など、60年代の映画ながらかなり見応えのある作り。

そして暗闇の中薄気味悪く佇むこじょう、ひとりでに閉まる扉、などホラーのお約束ともいうべき恐怖演出もバッチリ。

ストーリー展開は今見るとわりかしもっさりなのだけど、それを持って有り余る魅力の多い作品だった。