ヒミズのさすらいの用心棒のレビュー・感想・評価

東日本大震災に追われ、親から虐待される少年は”普通に生きる”ことを夢見ていたが、父を殺害したことで歯車が狂いはじめる───。

僕が園子温監督の映画で唯一見たことのある『愛のむきだし』は傑作だったけど、他の作品を見ようとは全然思わなかった。こういう無意味に不快な映画をつくる人なんだろうな、というのがわかっていたので。
ただ、染谷将太をはじめとした役者さんのバイタリティが半端じゃなく、それを引き出す監督の演出も見事だった。まったく好きじゃないけど、画面から伝わる熱量にはものすごいものがあった。