けーはち

釣りバカ日誌のけーはちのレビュー・感想・評価

釣りバカ日誌(1988年製作の映画)
3.5
『男はつらいよ』に次ぐ松竹の看板シリーズとなったコメディ第一作。「釣り」そのものの描写より「万年平社員と社長が釣り仲間として交流」という奇妙な人間模様が魅力。今作は以降のシリーズと繋がりのない独立作の形になっており、初対面で釣りの師弟関係を結ぶが、互いの素性がバレて解散、といった所までがハイライト。釣りバカの昼行燈だが面倒見の良い西田敏行、素朴で愛らしいが肉感的ですぐ「合体」な石田えり、そして厳格だが一大企業のトップに立つ者として寂しげで釣りを始めるやイキイキしてくる三國蓮太郎、他にも、課長の谷啓やOLの山瀬まみ、戸川純ら、全員のキャラが軽快に立ちあがり、テンポよく走り切る一作目。