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風たちの午後のmarikabraunのレビュー・感想・評価

風たちの午後(1980年製作の映画)
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私はこれを愛とは呼びたくない。独占欲やエゴイズムを正当化したストーキング行為はいただけない。立場や性別はどうあれ人を好きになることに間違いはない、それなら何から間違えたと感じるのだろう。一定のリズムで蛇口から落ちる水滴が彼女たちのタイムリミットを刻む音に聞こえた。
「明け方の歌舞伎町で女の子同士が肩を組んで歩いてくる光景を見て、これを画にしたいと思った」と矢崎。
好きでもない男と寝ることだって出来るし、暇だから自慰をする。あなたとふたり四畳半で満たされる程に恋をしていても、ヘテロセクシャルの女性が本能的に求めるのは男性で、同性では埋められない溝がある、どうしようもない悔しさ。彼女が部屋を出るまでは好きだった。
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