9時間以上のホロコースト被害者に関するこのドキュメンタリー、長いけどちょっとずつでも見ていったら意外とすぐ終わるかもしれないと思い挑んでいたけれど、正直に言うと後半部の途中で飽きてしまった。
というか前半部においてすらも、普通の映画ならとっくに終わってる時間でもまだ前半の折り返し地点にも満たず、牯嶺街少年殺人事件ですら終わっている時間でようやく半分経過するっていうのは中々精神的にキツいものがあり、自分はこの作品を全編通して一気に見るなんてとてもじゃないができない。
で、これは全体通してそうだけれども船が映る冒頭のようにインタビューよりも風景描写が良いところがそこそこあってそういう点には目がいったが、段々と発言に対する添え物みたいな映像も増えてきてそれも自分には合わなかった。
ホロコーストのその後に関する資料映像としては非常に優れていたと思うけど、それにしても映像自体にあまり求心力が無かった点は残念だったし、にもかかわらずサタンタンゴ以上でデカローグ全話並みの時間はさすがに長大すぎたと言わざるを得ない。