ガルベス

“経営学入門”より ネオン太平記のガルベスのレビュー・感想・評価

3.6
「男はみんな動物や。盛りのついたオスやで!」とホステスに発破をかける大阪のキャバレーの支配人(小沢昭一)が主人公。

元は古本屋で妻子持ちだったが、カタギではない水商売の魅力に絡め取られていく。

仕事上の協力者である西村晃とゲイバーでの渥美清との絡みは必見中の必見。

三國連太郎や野坂昭如などカメオ出演の顔ぶれも豪華。
小沢昭一と野坂は中年御三家のうちの二人。

何というか本作の出演者だったり、タモリやビートたけし辺りまでの芸界の人々の知性って本当に豊かに思えてしかたがないんだよな。
中田敦彦がダウンタウンの松本人志に対して一石を投じていたが、ほんの少しは分からんでもない。
中田的知性も大の苦手だけど。

ラジオの「小沢昭一の小沢昭一的こころ」には世代的に関心を抱けなかったが、落語家の立川談志に対し「俺の最大の過ちは噺家にならなかったこと。俺が噺家になっていれば、少なくともお前は俺のことを兄さんと呼ぶことになっていたはずだ」と豪語し、それを受け入れられていたエピソードを思い出した。
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