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ブラックホーク・ダウンのyunのネタバレレビュー・内容・結末

ブラックホーク・ダウン(2001年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

臨場感溢れるソマリアでの戦地の様子、ある程度気楽そうだったレンジャー達が一気に地獄のような市街地戦に傾れ込む様子に引き込まれて、ずっと緊張感を持って見入っていられた。

プラトンの、死者のみが戦争の終わりを知る、というのは最近正にその通りだと感じている。世界各国あらゆる場所であらゆる理由で時には訳分からず戦争は始まる。大昔から、絶えずにずっと。日本にいると平和ボケしそうだが。こんな日常は当たり前ではない。

交渉の権利はないが殺す権利はあるのか、のセリフは印象的。豊かな国から遠い場所で起こる戦争は、そこだけの問題ではなく、実際は豊かな国が関わっている事が多い。そんな事実に対して戦争映画を観る度に理解を深める事ができている。荒らされる国でも、幸せに日常を生きたい人々がいて、生まれる命もあるのに、そんな事は関係ないのだろうか。

ラスト、戦地から家族への最期のメッセージが朗読され、また涙。英雄になろうとする人なんていない、結果的にそうなる、というのはレンジャー目線からの言葉ではあるが、確かになとも思った。重いが、観て良かった、と思える映画。
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