ハレルヤ

ハロルドとモード/少年は虹を渡るのハレルヤのレビュー・感想・評価

3.9
生きる意味を失っていて母親の前で狂言自殺ばかりする19歳の青年ハロルド。見ず知らずの他人の葬儀にこっそり参列する事が趣味の彼が、同じ趣味を持つ79歳の老女モードと出会う。自由を謳歌する彼女の生き方に感化され、ハロルドも生きる意味を見つけ出していくドラマ。

過保護な母親のせいで窮屈な人生を送るハロルド。楽しさも見いだせない人生に嫌気が差し、母親の前でわざと自殺する振りばかり。常に死を意識している彼がモードとの出会いで変わっていきます。

ちょっとやり過ぎだろと思うほど何でもやりたい放題するモード。そんな彼女も悲惨な過去を背負っていた事が劇中でうっすらと分かる。だからこそ毎日を明るく過ごす彼女の姿には説得力がありますね。

そして19歳の青年と79歳の老女が互いに惹かれ合うというちょっとぶっ飛んだ内容になっていきますが、それもあまり違和感なくスムーズな流れとして展開されます。

自分の過去や今の環境のせいにせず、最終的に人生をしっかり掴みとるのは自分自身の力。それを2人の姿を通じて教えてもらった気がしました。
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