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天使の肌のharuのネタバレレビュー・内容・結末

天使の肌(2002年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

どんなひどい目にあってもクソ男に愛を捧げるアンジェルの話。

今まで見た映画の中で、いちばんのクソ男は本作に登場するグレゴワールかもしれません。
序盤から「愛想がない」だの「ふてぶてしい」だの失礼なことばかり言われるアンジェル。確かに美人ではないが、人間離れした透明感を持っていて、この女優さんほんとにすごいですよ!どう見ても遊びで手出しちゃマズイ系なのに、グレゴワールは図々しくも彼女と一夜を共にする。(しかもわりと強引)そしてあっさり立ち去るグレゴワールですが、アンジェルの方は彼を運命の相手だと信じて愛を貫きます。
その後このクソ男はですね、あっさり他の女(美人な社長令嬢)と結婚するんですね。さらに自分の地位を守りたいがためにアンジェルを見捨て、後に再会したところでいきなり人生相談するとかね。まじで、死ね!です。
なのにこの映画が好きなのは、何と言うか、アンジェルの愛が心地よいから。女というより母親に近いかな?すべてを包み込んでくれるような柔らかい愛で、まさに天使です。
ラストでグレゴワールが普通に幸せになってんのは本来むかつくはずなんだけど、アンジェルの愛が彼を幸せにしたんだと思うと不思議と彼の幸せを願ってしまう。

うまく言葉にできませんが、他にないタイプの映画でした。
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