てつじ

Mのてつじのレビュー・感想・評価

M(1931年製作の映画)
4.7
トーキー黎明期に「音」の効果を最大限に活し、サイレントで培った動く「画」と融合させた驚異の傑作。無音の効果に意味を持たせ映画に臨場感と緊張を生む。少女の歌で耳を惹きつけ、無音の転がるボールと風船が目で考えさせる。フリッツ・ラング監督が試みた音と画の野心は、斬新で計算され尽していた。文句のつけようがない。
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