たぼ

十三人の刺客のたぼのレビュー・感想・評価

十三人の刺客(2010年製作の映画)
3.0
感嘆の息を漏らす程、稲垣吾郎の演技が素晴らしかった。
正にはまり役と言うべきか。

監督の頑張りは伝わってはきたが合戦の場面に尺を取り過ぎた感と、喉に小太刀を突かれて倒れた伊勢谷友介演じる木賀が最後にひょっこりと何事も無かったようにやって来た場面が(不死身という表現は所々にあったが)リアリティさを一気に引き離してしまっていてその二点だけが個人的には少々残念だった。
全体的にはやや辛口評価となったが、稲垣吾郎の演技だけは一度でも見る価値があると思う。

余談になるが、松平左兵衛督斉韶が山口貴由先生の「シグルイ」に出てくる徳川忠長並の狂気を体現してくれており、シグルイファンならば大いに楽しめるかも知れない。
(後日調べたがシグルイのほうが2003年初版と先に出されていたので、三池崇史がシグルイの所々を参考にして本作の演技に引用した可能性が高いと思われる)
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