たぼ

アウトブレイクのたぼのレビュー・感想・評価

アウトブレイク(1995年製作の映画)
3.5
いわゆるパンデミックの発生から、抗体を見つけるまでの顛末を描いた映画。

全世界でコロナウイルスが猛威を振っている今だからこそ、改めて観ておくのもいいのではないだろうか。

この映画を通して今後起こり得る様々なケースを「想定する」ということも、一種の保険であり、生存対策であり、そうした意識、危機感が自身の生命を救う可能性を少しでも高めてくれるだろう。

世界中に広がったコロナパニックは人類未曾有の経済問題として警戒する論調が増えてきた。
一部のアナリスト達は「日本人だけでも1万〜57万人程度死亡するのでは?」と警告する。

様々な情報が交錯する中、日本国内では
判定数と実態数に大きな開きがある事が徐々に明らかになった。
現在の感染特定者数は回復と死亡を除くと800人程度。
(ダイヤモンドプリンセス号を含めると1500人程)

まずこれが氷山の一角である。

では、実際はどの程度の数なのか?
ここも解らないことだらけだ。
感染研のクラスター調査班の発表によると
北海道で少なくとも10倍の予想だそうだ。
ここから推測すると大都市圏で2千人、観光都市で200〜1000人程度いるのではないかと予想される。

東京、愛知、大阪、2000人
北海道、神奈川、神戸、1000人
そして地方に各200人程度と想定すると、封じ込めの難しさも予測できる。
また、日本の経済構造上、大都市の封じ込めが出来なければ、 地方へと分散して行ってしまう。

だが、これすらもかなり甘い想定と言わざる得ないのもまた真実である。


また、今回のパンデミックについては、自然発生説、生物兵器説などが様々なところで言われているが
何よりも非常に感染力が高く、繰り返しかかりやすい。
S型、L型、そしてインフルエンザウイルスとも同時に感染する可能性もあるわけで、武漢をはじめとする中国とイタリアでは医療崩壊したという背景もあるが、一気に2型、3型と同時感染したため短期間で死に至ったのではと思う。

一度感染してしまうと、徐々に抗体が破壊され何らかの後遺症が生じる可能性も高い。
男性の場合、生殖機能が破壊される、など。
元より疾患持ちの人達は、病状の悪化などを発生させる可能性も高いと言われており、今回のパンデミックを甘く見ないほうがいい。


内容が同じものもあるが、全世界より発信されている情報がバラバラなため
日本国内のみならず、海外のニュース含めネットやYouTube、そしてSNSなどを通して世界の情報を集めそれらを精査、検証し、何が「現実」で何が「デマ」なのか
正しく理解し、正しく恐れるべきである。

もちろんだが、フェイクニュースなどといった虚偽情報もあるので、現在のメディアも含め全てを盲信しないほうがいいということも付け加えておく。


因みにここ最近よく目にする「濃厚接触」という単語について賀来満夫・東北大名誉教授(感染制御学)は「濃厚接触の定義は明確ではない」としつつ

・1~1.5メートル(または2メートル以内)以内の距離で感染者と接触

・30分以上、共に過ごす場合があてはまる

との事である。
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