たぼ

記憶にございません!のたぼのレビュー・感想・評価

記憶にございません!(2019年製作の映画)
4.0
安定の中井貴一、佐藤浩市のコンビ

政治コメディ映画でトントン拍子に事が進み、ハッピーエンドで幕を閉じる。


単純にコメディ映画として観るだけであればそれなりに面白く、完成度は高いほうかと思う。
しかしながら、第一次世界大戦、第二次世界大戦後の日本という国が、政治家含む政治がどのような道を歩んで来たかを踏まえた上で言うなら絵空事だろう。


今現在、世の中はコロナ禍でリーマン・ショック以上に経済的に悪化しつつある最中である。
日本にはまだその被害余波は大きく出て来てはいないが近い数ヶ月後、、あるいは数年後に表れ
同時に、米合衆国政府は中国に対して多くの米国民の死者を出した責任追及を連日唱えている。

第一次世界大戦と第二次世界大戦前にも記録的なパンデミックは起きており、その後に世界恐慌、そして戦争が始まるといった流れがほぼセットになっている訳だが
責任を取ろうとしない中国共産党に対し、米合衆国政府が武力行使で責任を追求した時が第三次世界大戦の狼煙となるだろうとは思うが、その時、日本がどう動くのか。

米国の属国である我が国はもちろん、米国の同盟国(実質的にはアメリカの子分として、だが)として戦争に加担する事になるのだろう。
我々は今、大いなる激動期の真っ只中に居る訳だが、こんな時だからこそ、国民には今一度我が国がどのような歴史を歩んでここまで来たか、政治の核心、各国との水面下でのせめぎ合い、、政治というものの闇の部分含めこの先、世界情勢がどのように動いて行くのかを知ろうとするきっかけになれれば良いと思う。
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