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ONCE ダブリンの街角でのMのネタバレレビュー・内容・結末

ONCE ダブリンの街角で(2007年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

音楽が物語の中心にある映画だけど、出てくる音楽がジメッとしててあまり私の好みではなかったのでいまいちハマらなかったな〜、という感想
シングストリートの方が音楽が良くて登場人物も魅力的で好きだった
この監督の作品を続けて観たので、ダブリンに住む人々から観たロンドン像ってこういう感じなのかと思った 「NY」でも「東京」でもいいけど、そういう都会への憧れみたいなものに共感できないのもこの映画がはまらなかった理由の一つかもしれない

インディーズっぽいカメラワークは多少戸惑うけど嫌いではなかった。手持ちカメラのホームビデオみたいな感じ

道端で弾いてるのに環境音ゼロで、スタジオ録音をアテレコしてて映像は口パクだということが丸わかりだったり、H-durなのに「Cコード」って言ったりで没入できなかった。ギターのチューニングをわざと低くしてる可能性もあるかと思ったけどピアノの押さえた鍵盤と鳴ってる音の不一致でこりゃだめだと思ってしまった。音楽映画ならそこはある程度整合性を保障してほしかったな…

ヒロインがところどころ妙に図々しかったりわがままだったりして、そういう場合は楽器がうまいとかでバランスとることが多いと思うけどそういうわけでもなく、魅力的だとは思えなかった。メンデルスゾーン聴いてあっさり惚れてるけどそうはならんやろと思ってしまう。夫が来るって言いながらいちゃついたり思わせぶりな態度をとったり、そうされてでも追いかけたくなるような惹かれる点は私は感じられなかった。主人公も誘い方が下手で、惰性でねっとりしてるだけに見えてなんだかなあ…と思った。主人公のお父さんの作業してる横顔とか録音技師の人とか、脇を固めるおじさんたちは格好良かった。
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