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007/オクトパシーのmatchypotterのレビュー・感想・評価

007/オクトパシー(1983年製作の映画)
3.6
✨🎉㊗️1️⃣6️⃣0️⃣0️⃣レビュー㊗️🎉✨

今年はこのシリーズと共に歩んだも同然の1年なので、このアニバーサリーは“ジェームズボンド”に捧ぐ。
今年も残り2ヶ月ちょっと。今年も、これからも映画を観続けていたい、そう願う。

『007』シリーズ、第13弾。
ロジャームーア“ボンド”、6作目。いよいよ、彼の“ボンド”、終盤戦、か。
そういう意味でも、“殺しのライセンス”のデンジャラスさとダンディズムに加え、大人の哀愁が滲み出ている。

ロシアのお宝が盗まれ、偽物も横行。
どうやらこのお宝を資金源にロシアとヨーロッパ諸国との間に戦争の火種があるらしい。
そのお宝“ファルベルジュの卵”を巡り、最終的には核が関与し出す大事に。
また世界を股にかけ、組織の狙いを阻止すべく、ボンドが暗躍する。

今回のボンドガール、どこかで観たな、と思ったら、『黄金銃を持つ男』でもボンドガールだったモードアダムス。
あの時は垢抜けてるけどどこか少しあどけない可愛い感じもあったが、今回はシャープで大人の女性の妖艶さが上回っている。
めちゃくちゃ綺麗。“小悪魔系”を通り越して、もはや悪魔的。もっと観たかった。

今回は謎の女性実業家“オクトパシー”が出てくる。
かつて“タコの権威”であった父の娘。
“タコの権威”、、、響きがやや滑稽だが、したたかにすれすれアウトのビジネスで財を成す実業家、、、。
しかし、ボンド、そんな相手にすら取り入ってしまう、スゴいな、もはやこの“女たらし”は最強の武器かもしれない。

“卵”を巡って、世界を股にかけ、現地で数名の手助けも得ながら、相手が誰であろうと、賭け事であろうと、潜入捜査であろうと、逃げた先で虎やヒルやワニと遭遇しようが、大胆不敵に裏をかいてはしてニヤリのボンドの余裕さ、懐の広さ、ユーモア、経験値の違いを見せつける。

って言うか、自らワニ、、、、に、、、え?

後半のサーカス、そして、サーカス的アクション。
この辺もゴリゴリの政治的陰謀やシリアスな駆け引きとの対比で非常にユーモア溢れてる。
車パンク、踏切、、、あぁタイヤのゴムないし線路に乗っちゃえ、、、『007』、ボンドらしい。

オクトパシーの家の警備の女性たちのコスチュームはなかなかのバラエティ感はあったが、これもサーカスのおかげで全体的に馴染んでる気がする。

しかしながら、やっぱりピンチはピンチで、幾度となく絶体絶命になる。
絶対に尻尾巻いて逃げないボンド。必ず糸口を探し出し、窮地に陥っても必ず一矢報いる。

恐るべき強運の持ち主でもあるが、それもそんな強運が必要になるほどの境遇になるが故。
普通はそんなことに挑まないし、そこまでの強運は必要ない。

最後の展開、この核爆弾、もう絶対無理でしょ、からのボンド、まさかのピエロに扮する。
Qの発明もスゴいが、やはりこの彼の大胆さ、英国、いや、世界に1人しかいない。

そして、バラエティ感とか言ってしまったオクトパシーの護衛の女たち、決して侮ってはならない。


F:1879
M:3625
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