エルヴィス・プレスリーの故郷、メンフィスの町にあるホテルで、ある夜の3組の宿泊客を描いた3話のオムニバス連作。
各話にゆる〜い繋がりはありつつも、別に伏線回収とかはなくまったり空気感を味わう映画ですね。
また、プレスリーの曲や人物が全編を繋ぐモチーフにはなっているものの、まるっきり知らなくても問題なく楽しめました。
第一話の「FAR FROM YOKOHAMA 」は日本人のカップルがプレスリーの故郷を観に来ましたっていうお話。工藤夕貴の可愛さと、永瀬正敏のカッコよさ、そして2人のどちゃくそダサさににこにこしちゃいます。永瀬正敏が常に反対のことを言いながらもなんだかんだ優しいのが可愛すぎた。冒頭の、電車の中でどっちのカセットを聴くか勝負する時の息の合い方が素敵。てかカセットて!ノスタルジー。
第二話の「A GHOST」は、断れない女が、初対面のお喋り女に言いくるめられて相部屋で宿泊するお話。断れない女の断れなすぎるエピソードににやにや必至。対極な2人の間の打ち解けそうでたまにピリピリする独特の空気が良い。そして、Ghostには笑いました。映画ってワンダー!
最後の「LOST IN SPACE」はクビになった男と仲間たちがやけになってとある事件を起こすお話。
他の話に比べてシリアスなサスペンスっぽいお話なんだけど別にサスペンスにはならないのがさすが。
また、全編に登場するホテルのオーナーと助手みたいな2人がじわじわと良い味出してました。日本の果物にわろた。