青山

ホラー喰っちまったダ!/やめられない、とまらない人肉バーベキューの青山のレビュー・感想・評価

3.4

なぜだか分かりませんが、時々無性にクソB級、いやC級映画を観たくなってしまうことってありますよね!?
というわけで、大昔にどっかのTSUTAYAか GEOで借りて観た本作を無性に見返したくなってDVD買っちまったダ。


工事現場で働くドナルドは、妻のメイが作るオシャンティで不味い料理に日々苛立ちを募らせていた。
そんなある日、酔った彼は口論が高じてメイを殺してしまい、死体をバラバラにして冷蔵庫に隠す。しかし、翌朝その記憶をなくして目覚めた彼は、冷蔵庫に入っていたメイの手を料理だと勘違いして食べてしまう。
「メイ!!!」
自分が何を食っちまったかに気付いた彼だったが、そのあまりの美味さに味をしめて、やがて街で食べるための美女を物色するようになり......。


タイトルとあらすじだけで出オチみたいな映画で、実際特にヤマもオチもイミもない、ただ主人公が美女を食べまくっていくだけのお話なんだけど、なんでこうも愛おしいのか......。
まずは主人公役の役者さんの絶妙にうだつのあがらない亭主って感じの顔とか表情が素晴らしいんですよね。普段のなんとも情けない感じの表情といい、キレた時の暑苦しさといい、もう最高!こんなクソ映画を最後まで観られたのはホント彼の熱演があってこそだと思います。
もちろん全体にツッコミどころ満載すぎて、死体軽すぎだろ!とか骨ごと食ってんのかよ!?とか色々言いたいことはあるんだけど、なんかもう彼が楽しそうに人を食ってるだけで観ているこっちも楽しくなってくる、まさに人を食ったような映画でした。

そして、出てくるセクシー美女たちもみなさん綺麗でおっぱいもボインなのでそんだけで飽きずに観てられますね。特に序盤に出てきたいかにもって感じのパツキンのお姉さんと、終盤に出てくるアジア系のお姉さんが素敵だった(漢字で「一番」って書いてあるエプロンも好き。てかこのくらいのC級映画にはよく漢字が出てきます)(デビルシャークに「天使」とか、イタリアンチェーンソーで「岡」とかね)(観た映画の内容すぐ忘れるのになぜかそんなことばっかりよく覚えているの)

あとなんか会話が絶妙にダメ映画って感じで......なんか説明は難しいんですけど、そんなこと映画のセリフで言うか......?みたいな違和感のある台詞回しが妙に癖になるんですよね。なんつーか、小学校の学芸会みたいで......。

まぁそんな感じで全体的にしょーもないクソ映画なんですけど、最後だけ変にオチを付けようとしてる(でもあんま上手くいってない)ところに本作のクソさが凝縮している感じがして、なんだか憎めないんですよね〜。
あと、めちゃくちゃツッコミどころ満載なのになぜかパンが時間経過と共にカビていく描写とかだけ無駄に凝ってるのも謎すぎて笑えます。クソ映画が好きな人はもう、ぜひぜひ観てほしいケッ作っす。
青山

青山