レイチェル

赤い砂漠のレイチェルのレビュー・感想・評価

赤い砂漠(1964年製作の映画)
4.0
徹底的に病んでいる美女をひたすら眺める作品。ふわふわ揺れたりいきなり走ったり色々忙しくて目が離せない。

ジュリアーナ(モニカ・ヴィッティ様)はイタリアの工業地帯に技師の夫と幼稚園児の息子と暮らしている。平穏な生活だが数年前の交通事故の後遺症で心が闇。常に不安定すぎる。美しくなければ通報されそう。

彼女の妄想が港に停泊する大型船での感染症だったり、息子に聞かせる奇妙なお話だったり…

労働者のおじさんの食べかけのサンドイッチを見つけていきなり目の前に行き、貰って(お金を払ったけれど)、食べかけだよと言われても気にせず、陰に急いで移動してかぶりつくのが本当にびっくりして、気持ち悪くて最高だった。

そんな奇行だらけの彼女だけれど、お顔がとても美しくて永遠に観ていられるのだった。

仮病の息子も超絶可愛い。

結果、何の話か良くわからないなりに、赤い砂漠というタイトルがぴったりで不毛。
レイチェル

レイチェル