もちもち

コーヒー&シガレッツのもちもちのレビュー・感想・評価

コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)
3.0
コーヒーとタバコをテーマに11の物語が紡がれるオムニバス映画。タバコ片手にコーヒーを飲みながら一癖ある登場人物達が会話劇を繰り広げる。ゆったりとした空気でしょうもなくどうでもいい会話が展開され、カメラワークや音楽も刺激的な感じはなく、まさしくスローシネマを突き通した作品。登場人物達の微妙に噛み合ってなかったり、気まずかったりする会話劇はシュール。ただ「ここから何かありそうだな」と思ったらサラッと終わっちゃうみたいな感じがずっと続く。基本的に1話10分弱だからキャラクターの背景も何となくでボヤッと終わっていく。ある意味凄く攻めた映画ではあるが、単純に退屈に感じてしまった。同じジム・ジャームッシュ監督の「パターソン」は凄く好きだったけど、これはより万人受けしない作品。2003年の映画だけどモノクロで、コーヒーカップやタバコが雑然と並ぶチェック柄のテーブルを、節々で上から撮るカットはオシャレ。音楽が全くない話もあれば、音楽がある話ではずっと同じ静かな音楽が流れていたり。恐らく会話劇含めてそのどれにも深い意味はなく、真剣に頭を使って見る映画ではない。むしろそういう映画の見方自体を否定するような作品。ボーッとBGMのように流すならOKかも。ケイト・ブランシェットやビル・マーレイ、スティーブ・ブシェミといった俳優がサラッと出てる。
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