鍋山和弥

秒速5センチメートルの鍋山和弥のネタバレレビュー・内容・結末

秒速5センチメートル(2007年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

この監督の作品で、『世界が、どうなっても』って作品ではないのは、これが、初めて。だから、逆に、いい。逆に、いいのだが、点数は、低くした。最後に、歌で、軽くシーンを、流したのが、ちょっと、マイナス。あの山崎まさよしの曲で、シーンを、作って欲しかった。それか、曲の流れてるシーン、全カット。悪くはないが、作品の作り出す、世界観を、軽くしちゃってる。すれ違いで、決して、ハッピーエンドじゃないはずなのに、・・・確かに、あの曲も、失恋ソングだし、『いつでも、探しているよ。どっかに、君の姿を』って歌詞は、ピッタリなのだが、それより、この作品用に、この作品に、合う演奏で、歌詞も、この作品用に、書き下ろした作詞で、作曲した曲を、採用して欲しかった。歌詞は、ともかく、演奏が、合ってない。失恋ソングでも、あの曲じゃない。そういう理由で、今までの、作品より、ちょい下げ。内容は、良かった。登場人物像は、この監督さんらしい。一途で、アイドルのような性格。三角関係でも、3人共、一途。『アカリ』さんは、結婚するというのに、まだ、『トウノ』君を、思ってる。思ってないにしろ、手紙を、取っておいてるし、思い出している。それだけ、『トウノ』君を、思っていれば、十分じゃないですか?キスまでして、付き合わなかった方が悪い。成長しても、忘れられないと、思ってるなら、尚更。その辺りの、ヒロイン像が、アイドルっぽい。すれ違っただけで、他の、登場人物達を、交えた、恋の駆け引きも、無かった。純愛だが、結ばれなかったし。『失恋、これ?』って部分もあるから、ますます、山崎まさよしの曲が、合わない。まあ、この監督さんらしいのだが。良くも悪くも、・・・・。
鍋山和弥

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