このレビューはネタバレを含みます
別の映画で真田広之を見て格好良かったのでこちらも見ることにしたらやはり真田広之が笑っちゃうくらい格好良かった。噂によるとトム・クルーズが霞むから真田広之の出番がカットされたらしいがこれは仕方がない、おかしいな、別の俳優追っかけてたはずなのに……。
完璧でないにしろ、思っていたより遥かに日本が日本らしく描かれていて、食わず嫌いするものではないなと深く反省した。自分で思っていたより海外映画に出てくるトンデモ日本に辟易していたのだなぁと気づく。
同じような時期に作られた映画ということもあってか、最後の合戦は私の大好きな『ロード・オブ・ザ・リング』に似ていると思った。あちらも死を覚悟して臨む戦いなので、重ねて感極まり、死んだ勝元に新政府軍の兵士たちが自主的に座礼するシーンでは涙が止まらなかった。
あとオールグレンが侍たちの村に来て少しずつ日本語を覚えていくのも、慌てずゆっくり時間をかけて描写してくれて好ましい。昔大学の授業で聞いた文化人類学の話で、フィールドワークに入り全く知らない言語を習得するには最短6ヶ月と言われていたように記憶しているが、捕虜として一冬越して合戦に加わるまでの期間が概ねそのくらいなのでリアリティがあるなと思って見ていた。