さうすぽー

バットマン ビギンズのさうすぽーのレビュー・感想・評価

バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)
4.5
自己満足点 88点

クリストファー・ノーラン作品第3段!
ダークナイトをレビューしたのに他のシリーズやってなかったので書きました。ダークナイト3部作の第1段であり、まさしく伝説的シリーズの始まりの作品。
しかし、続編があまりにも有名な傑作となったことからこちらはダークナイトのエピソード0的な作品と言われがちですが、僕はダークナイトに次ぐ傑作だと思いますし、ノーラン作品の中でも比較的上位に組み込む作品です。


クリスチャン・ベール演じるブルース・ウェインが腐敗したゴッサムシティを守るためにバットマンとして活動し、最終的に「師」と決別するまでの話。

ダークナイトと比べて印象が薄かったり評価が高くない理由は恐らくバットマンになるまでのドラマ部分だと思います。
確かに長く描かれますが、僕は丁度良い長さだと思ってますし、ブルースと影の同盟にいるときの話を深く描いた事からバットマンになる時の物語がより深みになったし、リーアム・ニーソン演じるラーズ・アル・グールとの交流があったから終盤で盛り上がりを魅せました。

また、ブルースの幼少時代のことも描かれていたりと、シリーズで最も彼の内面部分が一番よく現されてると思います。

バットマンとしての戦い方もダークナイトと同様に色々なバリエーションがあります。
🦇型の手裏剣やロープを使った戦いかた等、バットマンらしいバリエーション豊富な戦い方も凄く好きです。

悪役に関してはジョーカーには劣るものの、ブルースを葛藤させるキーキャラクターとして成立はしていたと思います。
キリアン・マーフィー演じるスケアクロウはエリート的なキャラクターでありながらバットマンにトラウマを甦らせていたり、リーアム・ニーソン演じるラーズ・アル・グールもバットマンに立ちはだかる敵として上手く描けてると思っています。

また、自分が唯一ダークナイトよりも好きな所はレイチェル役の女優です。
ダークナイトではマギー・ギレンホールに変わってしまって、彼女の演技も良かったのですが、個人的にはケイティ・ホームズが演じたレイチェルの方が好きです。


惜しむらくは、アクションシーンに関してカメラがぶれていたりしていて、クリストファー・ノーランの不得意な部分が露呈してしまってる印象でした。

これは個人的な感想ですが、自分バットモービル凄く好きなんです。
ただ、この映画ではそのバットモービルが少ししか登場しなかったのも若干心残りです。

ダークナイト・トリロジーの中では一番印象が薄い映画とされがちですが、自分は今作も素晴らしい映画だと思っています。
ゴッサムシティに必要とされるバットマンになるまでの話として、ビギンズ=始まりの物語としてよく出来ていますし、ダークナイトに繋がる物語としてふさわしい一作になっていると思います。

余談ですが、
ダークナイトがあまりにも有名なことこら、自分は今作をたまに「ダークナイト ビギンズ」と言ってしまうことがあります(笑)