1976年なのでかなり前(昔)の作品。しかし、今観ても色褪せないホラー映画の傑作である。監督はクリストファー•リーヴ版「スーパーマン」や「グーニーズ」「リーサル•ウェポン」シリーズの職人監督、リチャード•ドナー。悪魔の子ダミアンをめぐる3部作の一作目。ダミアンの存在に疑問を持つ者、成長の妨げになる者は次々に壮絶な死を遂げる。単に殺人鬼に殺されるとかではなく、自然法則(悪魔の力?)で死が訪れる。その場面が凄まじく、のちの「ファイルデッド」シリーズの「死に方大喜利」の原点になったともいえる作品である。当時は本当に怖かった。しかし、あんなに可愛かった(だからこそ怖かった)ダミアンが続編では健康優良児っぽくなり、三作目では恐竜学者のようになっていて、怖さは半減した。その後、リブート版やテレビシリーズ、前日譚なども作られているが、あまり成功しているとはいえない。666