じう

どですかでんのじうのネタバレレビュー・内容・結末

どですかでん(1970年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

このオムニバス映画に出てくるおじいさんのエピソードが好き(*'▽')

「これは彫金に混ぜる薬でね…、飲めば苦しまず1時間ほどで死ねる劇薬でね…あんた本当に死にたいのならこの薬お飲みなさい」
サっと飲んでみせる自殺志願者の男
「…いまでも毎晩夢の中で死んだ妻や子どもたちと話す夢を見るんです。まるで生きているように笑ったり話しかけたりするんです」
「じゃあその時は結構楽しい思いをしているわけだ」
「そういう……わけですね」
「それは…生きていればこそだねぇ。別の言葉で言えば、あなたは生きている間、その人たちも生きているわけだ。あなた自分を殺してしまってその人たちも殺してしまっていいのかね?」
と、この自殺志願者に説得するたんばさんという人物がすごい優しい人で、寝ているところを泥棒に入られたら
「君、それは違うよ。それは仕事の道具だ。金ならこっちにある。今出してやるよ、たくさんはないけど…。…もし困ったらまたおいで。少しなら貯めておくから」
と泥棒にお金を渡してしまう。そして最後に
「雨戸は閉めてっておくれ、それから今度来るときは表からおいでよ?」とまで。
それなのに泥棒ときたら…本当に最低だわな(-_- )
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