実は私の中の黒澤映画ベスト１かもしれません 「どですかでん」
クロサワという監督になってしまってからはあまり関心ありません。
まだかろうじて黒澤であったころの「どですかでん」には実はまだまだ鉱脈が隠された作品という気がします。
初めて観た時、紛れもない日本映画でありながら日本未公開作品のような発見さえ感じたものです。
何といっても爽快なのはリアリズムが希薄になりケレン味たっぷりだということです。
黒澤初のカラー映画だが黒澤はもしかしたら白黒よりもカラースタンダードの方が資質に合ってたんじゃないか？木下恵介の「カルメン故郷に帰る」より先に黒澤がカラー作品を撮っていたらまた違った黒澤映画史が出来ていたのではないだろうか？そんな想像を沸かせてくれる面白い映画です。
途方もない傑作なんかではありませんが黒澤といえば白黒時代劇大作しか連想できない方々にこそ必見と叫んでおきたいです。
