み

8 1/2のみのレビュー・感想・評価

8 1/2(1963年製作の映画)
3.5
スランプに陥った人気映画監督のグイドは、療養と次の作品の構想を練るために温泉地を訪れる。関係者からの圧力・作りたいけど作れない映画・そして様々な女性が周りを取り巻くグイドの、過去と現在・現実と妄想を織り交ぜて描く。

都合が悪いときや気乗りしないときにすぐに現実逃避の妄想に走るグイドが面白い。特にハーレムのシーンは女好きなフェリーニの頭の中を覗き見できる。人生は祭りだ!のラストシーンは解放感に溢れて楽しいけど、後ろめたさと不安も感じる。

『道』から作風がガラッと変わったと思いきや、これはこれでリアリズムなのでは?グイドも混乱してるけど、観てるこっちも相当混乱してます。

メモ
帯分数:「はちとにぶんのいち」を以前の日本では「はっかにぶんのいち」と読んだ
NINE:『8 1/2』のミュージカル版。ロブ・マーシャルが映画化。
音楽:ニーノ・ロータ
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