上海十月

8 1/2の上海十月のレビュー・感想・評価

8 1/2(1963年製作の映画)
4.0
TOHOシネマズで公開中だったので再見する。冒頭からイメージの洪水で空飛んで引っ張られて落下するシーンは、自分の夢でも出てくる。私の場合は、大学の単位が取れず卒業できないのと連携して出てくるけど。と言うくらい脳内映画の傑作というと本作ですね。脈絡がなく本人しかわからないものを延々と見させられているのに面白いというフェリーニのイメージの凄さと女好きの凄さが長時間耐えさせるのだ。CCがミューズで助けてくれると思い込んでるが、結果役もないんで助からない。色んな人がグイドに、質問を浴びせかけ答えるようにけしかける。本人には何もアイディアが浮かんでこない。勘弁してくれーと言い続けても人生という祭は、続くという作品だ。シュールでありながら人生讃歌なんだろうなぁ。
上海十月

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