Ibe

8 1/2のIbeのレビュー・感想・評価

8 1/2(1963年製作の映画)
4.5
早稲田松竹で『青春群像』の後に続けて鑑賞。前回鑑賞時は夢と現が交錯する構成に眠気を誘われてしまったけど今回は完走。最後まで観てようやく傑作と呼ばれる理由が分かった。

仕事、男女関係、そして人生の悩みに押し潰されていく主人公。導き出した答えは自らの「死」だったのか、それとも「人生は祭り」と開き直ることだったのか——。

結末、即ち主人公の未来がどちらに転んだのか判断できないのがこの映画の良いところ。全編を通して空想シーンが散りばめられていたからこそ成せる技。フェデリコ・フェリーニ監督凄すぎます。

そして『男と女』にも出演していたアヌーク・エーメさんはやはり美しい。劇中のスクリーンテストに肖ると、銀幕に映る彼女を映画館で観れて良かったな。名画座に感謝。
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